パニック障害とは
パニック障害は、突然強い不安や恐怖に襲われ、「死んでしまうのではないか」と感じるほどの発作(パニック発作)を繰り返す病気です。電車の中、車の運転中、スーパーのレジの列など、逃げられない・助けを求めにくい状況で発作が起きやすく、次第に「また発作が起きたらどうしよう」という不安が強くなるのが特徴です。 |
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主な症状
【パニック発作】
突然、次のような症状が数分でピークに達し、激しい苦しさを感じます:
- 動悸、息切れ
- 胸の痛みや圧迫感
- めまい、ふらつき
- 発汗、手足の震え
- 窒息感(息ができない感じ)
- 非現実感、体から浮いたような感じ
- 「このまま死ぬのではないか」という強い恐怖感
【予期不安】
「また発作が起こるのでは…」という不安が常につきまとうようになります。
【広場恐怖】
発作が起きそうな場所や状況(人混み、電車、エレベーターなど)を避けるようになり、外出が困難になることもあります。
原因
明確な原因はわかっていませんが、以下が関与していると考えられています:
- 脳内の神経伝達物質のバランス異常(セロトニン、ノルアドレナリンなど)
- 強いストレスや過労
- 遺伝的な体質
- 性格傾向(几帳面・心配性など)